近年、若くして薄毛や抜け毛に悩む男性が増えています。加齢によって髪が薄くなるのは自然なことですが、10代や20代から薄毛が目立ち始めると、気になってしまいますよね。
若いうちから進行する薄毛のことを「若はげ」といいます。頭を洗うときに髪が抜けるようになった人や、以前よりおでこが広くなったと感じる人は、若はげである可能性が高いでしょう。
この記事では、若はげの原因と自宅でもできる対策をご紹介していきます。若はげが気になっている人はもちろん、将来はげないように予防したい人も、ぜひ参考にしてください。
若はげの進行スピード
若はげは、止まらずにゆっくり進行していくという特徴があります。自分でも気づかないほど少しずつ進行していく場合が多く、気がついたときにはかなりはげてしまっていることもあるため、注意が必要です。
若はげの進行スピードには個人差があり、若はげが始まって数年もたたないうちに、髪の毛がほとんど抜けてしまうケースも見られます。気づいたら早めに対策をとることが、何より重要ですよ。
若はげとは?何歳から注意すべきか
若はげとはその名のとおり、若くして髪の毛が薄くなりはげてしまうことをいいます。はげというと、40代や50代から進行するイメージを持っている人も多いでしょう。しかし若はげは、早い人だと10代から始まります。
若はげは対処次第では、克服できる確率が高いのです。できるだけ早めに対策をとって防ぎ、気になる人は若いうちからこまめに自分の頭髪を確かめましょう。
はげにはどんなタイプがあるのか
はげは進行のしかたによってタイプが分かれています。タイプごとの特徴や、自分がどのタイプに当てはまりそうなのかを知ることで、どうすれば改善できるのかがわかりますよ。ここからは、代表的なはげのパターンとその対処法を紹介していきます。
生え際が後退する「M字はげ」
左右のこめかみから生え際が後退していく若はげを「M字はげ」といいます。正面から見ると、生え際がアルファベットのM字型になっていることが特徴です。
M字はげは自分でも気づきやすく、比較的予防しやすいタイプの若はげですが、放置しているとあっという間に進行してしまいます。少しでもM字はげの兆候が見られる人は、早めに対策をとりましょう。
自分がM字はげかわからない場合は、2㎝の距離を基準として判断しましょう。横を向いて頭頂部から真下に線を下ろしたとき、生え際までの距離が2cm以内の場合は、M字はげである可能性が高いといえます。
生活習慣の乱れはM字はげが進行する原因となってしまうため、M字はげが気になる人は、十分な栄養や睡眠をとることを心がけましょう。育毛剤などの外用薬を用いた治療も、M字はげ対策として効果的です。
円形脱毛症ともいわれる「O字はげ」
つむじから薄毛が広がっていく「O字はげ」は円形脱毛症ともいわれ、多くの日本人男性が悩んでいるはげの症状です。前頭部には変化が見られない人も、つむじを中心に髪が薄くなっていたら、O字はげだといえるでしょう。
O字はげを放置していると、はげている部分が次第に大きくなっていきます。前頭部まではげが到達してしまった場合、若はげ対策をしても効果が薄くなってしまうので、早期の発見が大切です。
O字はげは自分で気づきにくく、自覚したときには手遅れなほどはげが進行してしまっているケースもあります。気になる人は、自分がO字はげになっていないかどうか、こまめに家族や友人に確かめてもらいましょう。
頭皮マッサージは、O字はげの対策として有効です。血行不良もO字はげの原因のひとつですので、頭部の血のめぐりを改善することで、髪が生えやすい頭皮環境を作れます。指の腹を使って、頭皮を押すように優しくマッサージしましょう。
おでこが広くなっていく「U字はげ」
おでこの生え際からつむじまでの髪が薄くなっている状態を「U字はげ」と言います。U字はげは、生え際全体の毛が薄くなり後退していく特徴があり、非常に目立ちやすいタイプの若はげです。
U字はげが目立つ人はすでに若はげが進行しており、自力で改善するのは難しい場合があります。食生活を変えたり、市販の育毛剤などを使用しても効果が見られない人は、病院で治療を受けると良いでしょう。
U字はげには、薬を用いた治療が有効です。育毛剤や病院で処方される薬を初期の段階から使用することで、U字はげの進行を止められます。頭皮をケアしてくれる育毛シャンプーの使用もおすすめですよ。
若はげができる6つの原因を解説
ここからは、若くしてはげてしまう原因を解説していきます。若はげが気になる人は、自分の若はげの原因を知ることが大切です。若はげは、食べ物や睡眠時間などが原因となって起こる場合もあるため、生活習慣が乱れている人は注意しましょう。
1.AGA(男性型脱毛症)による若はげ
「AGA」とは男性に多くみられる脱毛症の1種です。
男性の脱毛症の90%をもしめるAGA(男性型脱毛症)とは
AGA(男性型脱毛)-銀座HSクリニックより引用
成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のこと。
AGAは、思春期以降におでこの生え際や頭頂部の髪の毛が薄くなっていくのが特徴です。10代や20代から始まる若はげも、AGAが原因である場合が多く見られます。
AGAの発症に関係しているのが、テストステロンという男性ホルモンです。テストステロンと5αリダクターゼという酵素が結合し、ヘアサイクルを短くする原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)を生み出します。
DHTが髪の毛の成長を止め、毛が生え変わるサイクルを乱すことで、薄毛や抜け毛が目立つようになるのです。
AGAの対策としては、内服薬と外用薬を用いる治療法が一般的です。軽度のAGAである場合は治療によって健康な髪を取り戻せます。
AGAは発症すると自然に治癒することはなく、進行していくのが特徴です。何もせずに放っておくと、次第に髪が薄くなってしまうため、早期の発見と正しいケアが大切ですよ。
2.食生活の乱れ
食生活が乱れていると、頭皮に栄養が行き渡らず、髪が抜けたり細くなったりします。体の一部である髪が生えてくるためには、十分な栄養が必要なのです。
とくにカップラーメンやスナック菓子など、油分や添加物が多く含まれている食品のとりすぎには注意しましょう。油分や添加物をとりすぎると、血行不良が起こり栄養が髪まで行き届かず、若はげの原因となってしまうのです。
また、コンビニや外食ばかりと偏った食事は脂質を過剰摂取してしまいます。脂質が多い食事は皮脂が多くなるので、脂漏性皮膚炎の原因にもつながります。
筋トレやダイエットをするさいも、過度な節制は控えましょう。偏った食事を続けていると髪が生えるために必要な栄養が不足するだけでなく、ホルモンバランスが崩れ、髪が抜けやすくなる場合があるため、注意が必要です。
3.脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは、湿疹などの症状をともなった皮膚炎のことです。毛穴から分泌される皮脂の量が増え、多量の皮脂が菌などによって脂肪酸に分解されることで、炎症が起きてしまいます。
脂漏性皮膚炎は頭部に発症するケースが多く見られ、発症すると頭皮にフケが生じたり、かゆみを感じたりします。炎症によるダメージが頭皮や毛穴に蓄積され、炎症が起きている部分の髪の毛が抜けたり細くなることで、はげる原因となってしまうのです。
脂漏性皮膚炎かもしれないと感じたら、病院で治療を受けましょう。脂漏性皮膚炎の治療には、主に炎症をおさえる塗り薬が用いられます。症状が軽くても放置せず、早めに正しい治療をおこなうことが大切です。
4.睡眠不足
睡眠不足も、若はげの原因のひとつです。髪の毛は、成長ホルモンによって細胞が活性化することで作られます。成長ホルモンは、主に寝ている間に分泌されるホルモンなので、睡眠時間が短いと細胞がうまく働かず、髪が生えにくくなってしまうのです。
22時から2時の間は、成長ホルモンが分泌されやすいゴールデンタイムといわれています。睡眠不足を感じる人は、夜中の2時までに眠りにつき、6時間~8時間ほどの睡眠をとると良いでしょう。
5.ストレスが溜まっている
学校や会社、家庭などで溜めこんだストレスも、若はげができる原因です。ストレスが溜まると血管が収縮し、血行不良が起きます。髪への栄養は血液によって運ばれるので、血行不良になると栄養が頭髪まで十分に行き渡らなくなり、若はげを招いてしまうのです。
ストレスが溜まっていると感じる人は、適度な運動をおこないましょう。体を動かすと気持ちがすっきりしてストレス解消になるだけでなく、血行が良くなり栄養が全身に行き渡るため、若はげ防止の効果があります。
6.頭皮に負担がかかっている
頭皮に合わないシャンプーを使用していたり、雑に頭髪を洗っていませんか?地肌に負担をかけてしまうと若はげの原因となります。頭皮は髪の土台となる重要な部分ですので、頭皮が荒れていると髪も生えづらくなってしまうのです。
ヘアカラーやパーマなども、薬品が頭皮にダメージを与えてしまうため、若はげが気になる人はできるだけ控えましょう。ワックスなどの整髪料を使用したあとは、毛穴が詰まらないように、丁寧に頭を洗うことが大切です。
若はげは予防できる!おすすめの対策法
若はげは治る確率が高いといわれていますが、自然に治るケースはほとんどありません。自分が若はげかもしれないと感じたら早めに対策をとり、若はげが進行しないようにしましょう。
ここからは、若はげに効果的な対策をご紹介していきます。自宅で手軽に始められる方法も掲載していますので、若はげが気になる人はぜひ試してください。
正しい洗髪法で頭を洗う
頭皮を清潔に保つことは大切ですが、間違った方法でシャンプーを続けていると、頭皮にダメージが蓄積されてしまいます。頭を洗うさいは、強く力をこめるのではなく、指の腹で優しくマッサージするように洗うのがおすすめです。
頭皮のべたつきを気にして、1日に何度かシャワーを浴びる人も多いでしょう。しかし皮脂には頭皮や髪を守る役割があるため、洗い流しすぎると頭皮が傷つき荒れる原因になります。シャンプーは1日1回にとどめ、丁寧に洗うことを心がけましょう。
育毛シャンプーを使用する
頭を洗うさいに育毛効果があるシャンプーを使用すると、若はげの防止に効果的です。
育毛シャンプーには、通常のシャンプーと同じ頭皮や髪を洗う成分に加え、痛んだ頭皮をケアしてくれるアミノ酸系の成分も配合されています。荒れた頭皮を育毛シャンプーでケアし、髪の毛の発育環境を整えることで、若はげの防止につながるのです。
以下では、若はげ対策におすすめの育毛シャンプーをご紹介します。
リーブ21 アクティシャンプーR
育毛や発毛で知られているリーブ21が、育毛技術を追求するなかで生みだしたシャンプーが「リーブ21 アクティシャンプーR」です。
リーブ21 アクティシャンプーRには、リーブ21の発毛施術で使用される和漢植物エキスが配合されています。和漢植物エキスとは天然成分が含まれた自然植物のエキスであり、髪の汚れを落とし、荒れた頭皮をケアしてくれる効果がありますよ。
リーブ21 アクティシャンプーRは、肌に優しい弱酸性のシャンプーですので、地肌が弱い人や乾燥が気になる人も使用できます。若はげが気になる人は、使ってみると良いでしょう。
&GINO プレミアムブラックシャンプー
手軽に頭皮のケアを済ませ、若はげを防止したい人は「&GINO プレミアムブラックシャンプー」を使用すると良いでしょう。
&GINO プレミアムブラックシャンプーには「洗浄」「保湿」「栄養補給」の役割が集約されており、1本で頭皮のケアをすべてまかなえます。トリートメントなどを併用する必要もないため、手間をかけずに若はげを防止したい人におすすめです。
&GINO プレミアムブラックシャンプーを使用して、頭皮マッサージをおこなうと若はげ防止に良いでしょう。頭皮を指の腹で優しく揉むように泡立てたあと、3分間放置して泡パックをすることで、頭皮の環境が整えられます。
バランスの良い食事をとる
若はげを防止するために効果的な3つの栄養素が「たんぱく質」「ビタミン」「ミネラル」です。
とくにたんぱく質は、若はげの防止に欠かせません。髪の毛は約90%がたんぱく質でできているため、たんぱく質が不足すると、髪の毛が栄養不足の状態になってしまうのです。たんぱく質は主に、肉や魚、卵などから摂取できます。
血行を良くしてくれるビタミンは緑黄色野菜やフルーツなどに、頭皮の環境を整えてくれるミネラルは海藻類に多く含まれています。ビタミンとミネラルが豊富な牡蠣やナッツ類も、若はげの防止に効果的です。
まとめ
若はげにはさまざまな原因があり、進行スピードや対処法も人それぞれです。若はげが気になる人は、自分の若はげの原因を知り、適切な対策をとりましょう。若はげは誰でもなってしまう可能性があるため、日々の生活習慣からの予防が大切です。
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